認知症の人の声を聴く
認知症の声を聴くというイベント
小平市の高齢者支援課の企画のイベントです。社会福祉会館ホールがいっぱい、100人以上の方が聞きに来ていました。
主に高齢者が多かったですが、みな他人ごとではないという意識の人があつまってきたのでしょう。
認知症介護研究・研修センター 永田久美子先生のお話
最初に、認知症介護研究・研修センターの永田久美子先生からのお話し、1970年あたりからの認知症になったら人生おしまい、地域で暮らすのは無理だという古い常識から、認知症になってもだいじょうぶ、地域とともに暮らしていこうという考えに変わってきていますよ、というお話でした。
希望をもって、前向きに人生を楽しんで行こうという心をもって生きて行けば、認知症でも人生を楽しめる。そんなお話でした。
2023年6月認知症基本法が制定されたんですね。
そして、第二部の認知症の方の声をきくの部へ
認知症になっても地域で暮らせる
1人目の方は、女性で「とうきょう認知症大使」を務める方、自らが認知症になったことをOPENにして活動をされていると。
自分で出来ることは自分で、自分らしさを大切にする。支えられるだけではなくて、自分も地域をつくる一員として、自分が認知症になったことをOPENにしているそうです。
「とうきょう認知症大使」ですからね。
思い出せないことはたくさんあるそうですが、原稿をみながらですが、きちんとお話しされていました。
やりたいことは、やるって、とっても前向き、これが認知症と生きるという事なんだと痛感
2人目の方は、御年93歳の小平市の在住の男性、12年前の81歳の時に、奥様に先立たれてその後一人暮らしだそうです。
そして、2016年に大脳の30%が減少しているということで認知症と診断されたそうです。ショックでしたが、隠さずに前向きに生きることにしたそうです。
在宅でヘルパーさんにも来てもらっているそうですが、自立した生活を維持しているようです。
地元の地域包括支援センターの小川ホームなどのイベントにも積極的に参加しているだけではなく、小川駅西口再開発に伴う、地元のまちづくりの会合「第二層協議会みらい」の会合にも毎回参加、どういう街づくりをすべきか、活動されているそうです。
また、見守りボランティア美化活動では、ゴミ拾いのボランティア活動も継続されているそうです。
本当に素晴らしい、二人です。
本当に認知症?MCE(軽度認知症)なのでは?
高齢者支援課の職員で、このイベントの担当者に聞きました。あの二人は、MCE(軽度認知症)ではあって軽度認知症では?
「いやいや認知症と診断されているから」と。医療の診断を受けた物理的結果として、認知症という診断されている状態なのだと思います。
にわかに信じられないですが、早期発見と自分が認知症として、OPENにして意識して生きることで、忘れることはあっても、自分で判断して生きていく事ができるんだなと、驚きました。
これからは超高齢社会、認知症の方が増えるのは必然、どう一緒に仲間として暮らし行くか、自分自身が認知症になることもあると、認識して暮らしていく事が大事ですね。
以上