2023年5月介護予防見守りボランティア交流会

小平市、社共、地域包括支援センターの取り組み「介護予防見守りボランティア」とは

小平市の取り組みで、介護予防見守りボランティア事業というのがあります。

介護予防の事業として、市が予算を組んでいる事業になりますが、見守りボランティアは、とくに義務があるわけではなく、日常生活で例えば「いつも元気にラジオ体操で挨拶する人が、急にあいさつしなくなった」「洗濯物がほしっぱなしになったまま1日経過した」「毎日開いていた雨戸が開かなくなった」などの変化があったときに、見守りボランティアが、地域包括支援センターに連絡をしてくださいというような役割を担います。

そのボランティアが集まる交流会、2か月に1回ありますが参加して来ました。

ボランティア交流会でのプレゼン

この介護予防見守りボランティアの情報交換の会が、隔月で行われており5月17日の交流会に参加して来ました。

こちらでは、小平市の介護に関する統計資料のご説明があり、とても勉強になりました。

以下、小平市高齢者支援課 地域支援担当の方のプレゼン資料を元データを小平市のHPの小平市地域包括ケア推進計画(小平市高齢者保健福祉計画・第8期介護保険事業計画)の抜粋資料となります。

統計データの分析

小平市の65歳以上の高齢者世帯の一人暮らしの割合は、34.5%(2015年)→ 38%(2040年)

図 小平市の65歳以上の高齢者世帯の一人暮らし、二人暮らしの割合

世帯主が65歳以上の世帯の一人暮らし、夫婦のみの数の割合です。2015年の実績が、夫婦のみが33.7%、一人暮らしが34.5%だったという実態から、今後は、2040年までに夫婦のみが、33.7%、一人暮らし38%に減少するという推計が示されています。

夫婦二人から一人暮らし世帯が増えて行くということです。独身者も年々増えていますからね。

それだけ多く、シニアライフサポートが必要になっていくことがわかります。

小平市の65歳以上のシニアのうち要支援・要介護取得者の割合は、9,323人(22%)2020年 → 10,775(19%)2040年

図 小平市の人口推移・予測と高齢化率

図 要支援・要介護認定者数の推移と予測

こちらは、小平市の要支援1,2、要介護1~5の対象者の数の推移です。2020年の小平市の人口は、196,165人で、65歳以上の高齢者が42,139人ですから、9,323人で、22%が要支援・要介護をうけていることになります。2040年には、小平市の高齢化率が30%を超えますが、要支援・要介護の割合は19%と少なめです。

これは、介護予防の取り組みで、少しでも要支援・要介護が必要となる高齢者の割合を減らしていくということなのだと理解しました。

要介護3は、自立歩行が困難な状態、要介護5は、寝たきり状態というのがざっくりとした目安です。なお特別養護老人ホーム(特養)に入るためには要介護3以上という条件があります。そんな方が小平市には、4000人程度いるんですね。

そうならないように運動などで予防を促したいですね。

小平市の要支援・要介護者における認知症高齢者の割合は51%

図 要支援・要介護者(1号保険対象者)における認知症高齢者の割合(要介護認定調査の中で)

小平市の2020年の要支援・要介護認定者9,323人のうち、認知症高齢者の割合自立度IIから自立度Mの人の割合は、4,784人で、51%となっています。

ちなみに認知症自立度IIは、「日常生活に支障をきたす症状・行動や意思疎通の困難さがみられるが、だれかが注意していれば自立できる」状態で、自立度Mは、「著しい精神症状や問題行動あれういは重篤な身体疾患が見られる」状態です。

ここで私も質問しましたが、要支援・要介護をうけていない認知症の方もいますが、この統計には入ってきていません。あくまでも、要介護認定調査のときに同時に診断した人のみが対象となっています。

身体的に支援・介護が進む人は、5割は認知症も発症するというのは、うなずける結果ですね。

しかし、中には要介護認定を受けていないで認知症の方もいるでしょう。

ご相談いただく中で、軽度認知症の症状が出ていますが、病院に行きたがらない、薬を飲みたがらないというお客さんもういます。

これからは、なるべく薬に頼らない、食生活の改善と運動で、予防する方向に変えて行きたいですね。

介護予防リーダー養成講座に申し込みました

小平市では介護予防にも予算をとって、各地域で介護予防のための小平いきらく体操、フレイル予防のフレトレ活動を行っています。この活動は、賛同できるのボランティア申し込むことにしました。

シニアと接触する機会が増えます。

小平市の2023年度予算は下記の通りでした。全額東京都の予算です。ということは東京都の市は同じような活動があるでしょうね。

このフレトレ以外の予算も含めてこの金額だと思いますが、力が入っています。

まとめ

小平市の介護予防見守りボランティア交流会に参加して以下のようなお話を頂きました。

  • 小平市の65歳以上の高齢者世帯の一人暮らしの割合は、34.5%(2015年)→ 38%(2040年)
  • 小平市の65歳以上のシニアのうち要支援・要介護取得者の割合は、9,323人(22%)2020年 → 10,775(19%)2040年
  • 小平市の要支援・要介護者における認知症高齢者の割合は51%

以上