訪問看護の役割 緩和ケア ~これからの旅立ちのかたち~

訪問看護の役割の一つに、終末期の医療の痛みや苦痛を取り除く処置というものがあります。

長年、緩和ケアの専門家として”多くの方の旅立ち”に立ち会ってきた看護師の樋口さんにお話しをしていただきました。

2040年段階の世代が、90歳を迎える、この時、団塊ジュニア世代が高齢者になっています。

このころ65歳以上の人口の割合が最も大きくなり、3割を超える。このことは何を意味するか?

医療・介護の制度がおいつかないというお話がありました。病院も足りないので、自宅で亡くなる人が増えるでしょう。

看護師は医師の指示のもと動くところは、病院の看護師と同じだそうです。

訪問看護の仕事は、世の中に知られていません。医療保険でつかえる場合と、介護保険で使える場合と病気によって異なるのが特徴とのことでした。

訪問看護の仕事もさまざまですが、痛みをやわらげる施術や、リハビリ、緩和ケアなどがあります。緩和ケアは終末期、とくにガンでの痛みをとる場合などに使われる施術です。

今後、自宅で亡くなる人が増えていく中では、緩和ケアの役割、重要になることは間違いないです。

人工呼吸器、鼻からチューブをいれての栄養補給、胃ろうなどの措置があります。

医療同意について質問があって、議論になりましたが、元気なときの判断と、自分がいざ、病気になってからの判断は別のものになる場合があるというのが印象的でした。

ALSという難病の場合は、意思ははっきりあるようで、胃ろうによって栄養補給することで、症状は明らかに変わるということでした。

意思が亡くなった患者の、延命治療について税金が使われることについては、無駄だと考える人も多い。そのような人に対しては、シニアライフ相談サロンめーぷるでは、尊厳死宣言(元気なうちに、意思が亡くなった場合の延命治療を受けない宣言)などをすることを、すすめています。

この問題は、慎重に考えないといけないのと、医療制度、病気について勉強してお客様と接するようにしないといけないと感じました。